悦子は見た プログラム
政木ナオ子
ヴァイオリンソナタ第2番
足音 〜Aのために〜
Yulina Wong
明日は明日の風が吹く(弦楽四重奏の為に)
三船麻里
りんごっこメドレー(ピアノ五重奏の為に)
ソーラン節
光る湖
さくらファンタジー
Liam Ritz
赤とんぼ( for Etsuko Kimura)
**************曲目解説***************
ヴァイオリンソナタ第2番
昔、テレビを見ていて(確か「シャーロック・ホームズの冒険」だったと思います)美しいヴァイオリンのテーマ曲に触発されて「よし、ヴァイオリンの曲を書こう!」
と思い立って書いた曲です
初演後、好評だったことから数年後に第2楽章、第3楽章を書き加え、現在のヴァイオリンソナタ第2番となりました。
足音 〜Aのために〜
闇から忍び寄る足音、をイメージしています
曲の構成は、中心になる音 A(ラの音)を台風の目のように中心におき、そこから上下左右対称に和音を組んで書いています。
はじめにA(ラの音)が出ていた後、この音は最後まで、登場しません。ラの音をかわして曲を作っているため、最後にラの音が出てきたときの「戻り感」を際立たせています。
ぜひこの最後に登場するラの音を目指す「足音」をお楽しみに。
明日は明日の風が吹く
タイトルの意味は、「変化の避けられなさの中に美しさを見出し、今この瞬間に満足すること」です。この作品は、卒業を控え将来に対する不安や混乱の中で、常に先のことを心配していた時期に書いたものです。長い間この曲にはタイトルがありませんでしたが、自分の作曲がその時々の自分の人生の反映であることに気づきました。たとえば、人生における絶え間ない変化は、楽章ごとにまったく異なる音楽として表れています。
タイトルの由来は第3楽章にあります。この楽章は、他と比べて明るく前向きな雰囲気を持っており、それは私の抱えていた悩みや障害が少しずつ和らいできた時期に書かれたからです。
そのため、この作品には「明日は明日の風が吹く」というタイトルをつけました。人生は一直線ではなく、明日はまた新しい日であるという、自分自身への大切なリマインダーでもあります。
りんごっこメドレー
「りんごっこメドレー」は、1994年、N響メンバーの東北ツアーの依頼により編曲し、青森県田子(たっこ)にて初演されました。美空ひばり「りんご追分」〜並木路子「りんごの唄」〜童謡「どじょっこ ふやっこ」がメドレーになっています。約30年ぶりの再演に感謝致します。💕
ソーラン節
北海道の民謡ですが、海の波、カモメの鳴く声、ニシン漁の漁師たちの掛け声を表し、クラシックと民謡の要素でヴァイオリンでどのように表現されるか、お聴きどころです。この作品は、木村悦子氏に献呈いたしました。
光る湖
「光る湖」の湖はハンガリーのバラトン湖です。バラトン湖は琵琶湖より少し小さな湖ですが、夏には日光浴をしたり泳いだりハンガリー最大のリゾート地です。冬に訪れた時、湖一面が凍って、太陽の光に反射して光っているのを見てひらめいた曲です。2002年にピアノで作曲したものを昨年ヴァイオリンとピアノの編成に編曲しました。
さくらファンタジー
1993年第1回ローランドフェスティバル・グランプリ受賞曲ですが、シンセサイザーで作曲したものを1998年ヴァイオリンとピアノのために編曲しました。途中「春の小川」のメロディの断片が出てきます。
赤とんぼ
「赤とんぼ(Aka-Tombo)」は、日本の作曲家・山田耕筰による今も尚日本人に愛される童謡にインスピレーションを受けた作品です。ヴァイオリニストの木村悦子さんの委嘱作品で、赤とんぼを聴いて多くの人が抱く静かな郷愁と深い感情をバイオリン一本で表現する事を目指しました。この曲は、まるで子供の頃の記憶のように、繊細に、揺らめくように、儚く、原曲のメロディーの断片を漂いながら進みます。
***作曲者および演奏者プロフィール***
泉谷更沙
福井市出身。3歳よりヴァイオリンを始める。
京都市立芸術大学音楽学部を卒業後、相愛大学音楽学部専攻科を修了。
2011年「岐阜国際音楽コンクール」弦楽部門、大学/一般の部で1位を受賞。
2015年福井県新人演奏会に出演。
2017年 ミュンヘン国際音楽セミナーを奨学金を得て受講。
2017年より相愛ジュニアオーケストラ講師を務める。
これまでに松谷由美、木村和代、池川章子、小栗まち絵の各氏に師事。
2019年7月関西フィルハーモニー管弦楽団に入団。
ウォング由莉菜
4歳からピアノとバイオリンを始める。その後、数年間ヴィオラも学んだが、これらの習い事は両親の勧めによるもので、本人が特に楽しんでいたわけではなかった。バイオリンとヴィオラの勉強は続けなかったが、ピアノは弾き続け、即興演奏を得意とし、またソングライティングも独学で学び、最終的には自身の情熱を見つけるためにヨーク大学で音楽を学ぶ事を決心。
大学生活の中で、作曲への新たな興味を発見。幼い頃から即興や作詞作曲を趣味として楽しんでいたので、音楽を創ることの喜びは常に身近なものであったが、、1年生の時に出会った教授Noah Lemishの影響で、器楽作曲への興味が生まれ、2年生から氏の元で作曲と即興演奏を習う。今回作品は、4作目卒業作品で、2024年9月には自身の作曲が初めて観客の前で演奏された。現在は、作曲家・即興演奏家として活動しながら、自身の作品を世界に届けたいという思いを胸に、創作を続けている。
これまでにヴァイオリンを、Amanda Lee, Wendy Rose, ヴィオラをKaren Moffatt, ピアノを、工藤ひろこ、Benjamin Smith, ジャズピアノを、Kristian Fourier、作曲とインプロヴィゼーションをNoah Lemishの各氏に師事。
木村悦子
大阪音楽大学、同大学院修了後カナダトロント大学に留学。帰国後は神戸市室内合奏団(現神戸市室内管弦楽団)に2年在籍し、その後日本を離れカナダへ。シンフォニアトロントのコンサートマスターを経て、2007年トロント交響楽団のアシスタントコンサートマスターに就任。その間もオンタリオフィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスター、トロントの室内アンサンブルG27のコンサートマスターを兼任したり、国内外でゲストコンサートマスターを務めるなど、オーケストラプレーヤーとして活躍する傍ら、室内楽のソロ活動にも余念がなかった。
また後進の指導にも力を入れており、トロント大学非常勤講師、カナダの子供のための音楽キャンブInterprovincial Music Campの講師、トロント交響楽団ユースオーケストラのコーチなども務めていた。
コロナ明けに日本に一時帰国した際関西フィルハーモニー管弦楽団とのご縁が結ばれ、22022年4月関西フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターに就任と同時にトロントを引き上げて日本に完全帰国。この4月より大阪音楽大学特任教授として母校で後進の指導にあたる。
またアウトリーチ活動が大好きで、病院のロビーコンサート、老人施設、音楽療法士の友人とタッグを組んで障がいを持った子供たちに音楽を届ける、または一緒に演奏するなどの活動を行なっている。夢はコンサートホールを車椅子でいっぱいにすること。
これまでにバイオリンを、故新井覚、故吉永清子、北浦洋子、宗倫匡、故東儀幸、故Lornad Fenyves, 故David Zaferの各氏に師事。室内楽を故岡田伸夫、Laurence Lesserの各氏に師事。
木村貴子
大阪音楽大学大学院修了。
第7回日本アンサンブルコンクール2台ピアノ部門優秀演奏者賞並びに全音楽譜出版社賞受賞。第9回大阪国際音楽コンクール2台ピアノ部門最高位。第7回かやぶき音楽堂デュオコンクール連弾部門第1位。
第16回ザ・カレッジ・オペラハウス推薦コンサートDuo×Duo〜2台のピアノと打楽器による音の彩〜企画・出演の他、岸和田市自泉会館に於いてピアノデュオリサイタル〜ピアノデュオの軌跡〜、堺シティオペラウィーン公演、阪神・淡路大震災メモリアルコンサート、サマーミュージックフェスティバル大阪、アストル・ピアソラ ダンゴ百年の孤独と情熱など、アンサンブルでの公演を多く重ねる。
現在、大阪音楽大学演奏員、同大学付属音楽院講師。サントリー1万人の第九その他合唱団にてレッスンピアニストを務める。川上孝子、故松浦豊明各氏に師事。
玉木俊太
関西フィルハーモニー管弦楽団チェロ奏者。
大阪府立夕陽丘高校音楽科を経て、京都市立芸術大学卒業。 伊賀亜紀、近藤浩志、上村昇、上森祥平各氏に師事。
アフィニス夏の音楽祭2019in長岡に出演。
大阪府立夕陽丘高校非常勤講師、相愛ジュニアオーケストラ講師。
灘儀育子
大阪音楽大学卒業後、室内楽、オーケストラで演奏。
現在ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団ヴィオラ奏者、大阪音楽大学演奏員、伊丹シティフィルハーモニー管弦楽団ヴィオラトレーナー
政木ナオ子
大阪音楽大学音楽学部作曲学科作曲専攻卒業。作曲を鈴木英明、前田行央の両氏に、ピアノを立津太支子氏に師事。劇団・南河内万歳一座の音楽制作部の所属し、劇中曲や映画の音楽制作にも参加。ならまち管弦楽団では、長年にわたり作編曲を担当。オーケストラからの委嘱による作曲や、アーティストのデビューアルバムの編曲も担当。石巻市民交響楽団母体の石巻復興祈念オーケストラ演奏会では、ボレロの編曲を担当、好評を博する。プロのアーティストのご依頼の元、数々の新曲を書き下ろす。生駒市を拠点に広く子供達に音楽指導を行なっている。ヤマハピアノ演奏グレード、指導グレードともに3級を取得し三木楽器心斎橋店(ヤマハ特約店)でも14年指導。
三船麻里
大阪教育大学特設音楽課程作曲専攻卒業、同大学院修了。ハンガリーブダペスト夏期講習修了。作曲を池内友次郎、山田光生、物部一郎、野田千秋、カーロイ・ビンダーの各氏に師事。
1993年第一回ローランドフェスティバル・グランプリ受賞。審査員葉加瀬太郎に認められる。2000年ドイツ・ハノーヴァー万博の閉会式において1万4千人のアリーナにてアジア代表曲「日本の四季」を発表。2007年「第七回万葉の歌音楽祭」2度目の大賞受賞。2015年まほろばフルートオーケストラより委嘱作品「竹取物語」を作曲。2016年フルートカルテット四音より委嘱作品「光の贈り物」を作曲、2025年フルートアンサンブル濃笛隊により再演、好評を博す。
「端田宏三朗読の会」の音楽担当。昨年、わらべうたを中心としたフルート、ヴァイオリン、チェロのための「ノスタルジア」を発表。クラシック、日本の民謡などを楽しくわかりやすく伝える活動を行っている。
リッツ・リアム
カナダ・オンタリオ州トロントを拠点に活動する作曲家。これまでに、ハミルトン・フィルハーモニー管弦楽団、トロント交響楽団、ウィニペグ交響楽団、カナダ国立ユース・オーケストラ、ジェンマ・ニュー、木村悦子、キャメロン・クロズマンなど、多くの音楽家やアンサンブルとコラボレーションを行っている。彼の作品はカナダ国内はもちろん、アメリカ、イタリア、フィンランド、アルゼンチン、日本でも演奏されている。
ここ最近では、CBCによる「30歳未満の注目すべきカナダのクラシック音楽家30人」選出され、又これまでにSOCAN財団ヤング・コンポーザー賞を7回受賞しており、ハミルトン市芸術賞の受賞。ハミルトン・フィルハーモニー管弦楽団の作曲フェローシップ・プログラム(2018/2019)をはじめ、ウィニペグ新音楽祭:作曲家インスティテュート、ボードウィン国際音楽祭:作曲プログラムなど、数々の名誉あるプログラムに選抜されている。
トロント大学を卒業したリッツの作品は、トロント芸術評議会、オンタリオ芸術評議会、カナダ芸術評議会、RBCエマージング・アーティスト・プロジェクト、SOCAN財団などの支援を受けてきた。現在、リッツはトロント交響楽団のRBCアフィリエイト作曲家として、2024/25年および2025/26年シーズンにわたり活動している。
山田貴子
奈良県立高円高等学校音楽科卒業
大阪音楽大学音楽学部ピアノ専攻卒業
在学中、特殊研究クラスオーディションで特研生に選出
なにわ芸術祭、奈良市新人演奏会、アンサンブルフェスティバル、青山コンサートなどに出演
大学在学中より、子供達のピアノ指導を始め、指導者賞受賞
また、弦楽アンサンブルとの大阪市内での演奏活動や、シルバーコーラス、生涯学習コーラスなどの専任伴奏者などを務め、現在は子供達の指導をしながら、声楽、管弦楽器の伴奏などで活動している。
これまでに、木村知子、大塚佳代乃、長崎煕子、ミヒャエル・ケラー、ダグ・アシャッツ、近藤達美 各氏に師事